AIの返信の質は、最初に返信する人で決まる
- いきなりAIに返信させません。
まず成果を出せる人が手動で返信して、その履歴をAIの見本にします。 - 問い合わせを全部同じ熱量で作り込みません。
成約・セミナー参加・個別相談の着座につながるところに重みを置きます。 - AIに任せるのは返信案まで。
人が直して、直した内容をAIに戻す。
これを繰り返すと、直しはほとんどなくなります。
手動2週間 → AIの返信案 → 人の確認、の7ステップ
STEP 01まず人が手動で返信する
CSの返信をするディレクターを1人用意して、手動で返信していきます。
求めるのは、返信して終わりではなく、ユーザーをちゃんと次の行動に誘導できる人です。
ディレクターに求めること
- セミナーの参加率を上げられる
- 個別相談の着座に誘導できる
- 成約をこぼさない
AIの返信は見本の質を超えにくいので、誰に返信を任せるかが一番大事です。
1人に絞るのは、口調と誘導の型を1つにそろえるためです。複数人で返すと見本がバラつきます。
STEP 02返信の履歴をスプシにためる(2週間が目安)
ディレクターが返信した履歴を、UTAGEのAPIで取得していきます。
手動で取得してもOKです。
スプレッドシートにまとめながら進めると、次のカテゴライズがやりやすくなります。
期間はリストの量にもよりますが、2週間くらいが目安です(長くても1ヶ月)。
2週間やれば、同じような問い合わせはだいたい出そろいます。
スプシの列の例
| 日時 | ユーザー | 届いたメッセージ | ディレクターの返信 | カテゴリ | その後の行動 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/21 20:14 | Aさん | 土曜のセミナー、仕事で途中からの参加になりそうなんですが大丈夫ですか? | 大丈夫です!途中からでも参加できます。 後半に一番大事な話をするので、そこだけでも持ち帰れるものがありますよ。 入れそうな時間が分かったら教えてくださいね。 |
セミナー参加の迷い | 参加 → 個別相談を予約 |
カテゴリはSTEP3で記入します。
その後の行動(セミナー参加・個別相談の着座・成約)まで書いておくと、どの返信が成果につながったかをSTEP3で判断しやすくなります。
STEP 03成果につながる問い合わせに重みを付ける
たまった返信を、内容ごとにカテゴライズします。
全部を頑張る必要はありません。
セミナーの参加率を上げる・個別相談の着座に誘導する・成約につなげる、という成果に直結するところだけ作り込みます。
重要度 高|作り込む
- 成約に関する質問への回答
- セミナーに参加するか迷っている人への返信
- 個別相談の予約・着座への誘導
重要度 低|頑張らなくていい
- Zoomに入れません
- ログインできない・URLが見つからない
- その他の操作の質問
定型の案内を返せば十分です。
カテゴライズできたら、どういう内容が重要か(優先度が高いか)をAIに伝えて、重み付けしてもらいます。
AIへの頼み方の例
以下はCSの問い合わせと、それへの返信の履歴です。 内容ごとにカテゴリに分けてください。 そのうえで、各カテゴリに重要度(高・中・低)を付けてください。 【重要度の基準】 ・高:成約、セミナーへの参加、個別相談の着座に直接つながるもの ・低:Zoomの入り方など操作の質問で、定型の案内で済むもの 【出力してほしいもの】 カテゴリ名/件数/重要度/その理由/代表的な問い合わせの例 (ここにスプシの履歴を貼る)
STEP 04AIが参考にする返信プロンプトを1本作る
ここまでの材料をまとめて、AIが返信するときに毎回参照するプロンプトを1本作ります。
プロンプトに入れるもの
- 返信の目的:セミナーの参加率を上げる・個別相談の着座に誘導する・成約をこぼさない
- 返信のフロー:どう受け止めて、どう答えて、どこに誘導するか
- 口調:ディレクターの実際の返信から抜き出す
- カテゴリと重み:STEP3の結果。重要度が高いものほど丁寧に、次の行動まで誘導する
- 返信の見本:ディレクターの良かった返信を、カテゴリごとに数件
- 人に回すもの:返金・クレームなど、AIに答えさせないもの
プロンプトのひな形
あなたは〇〇(サービス名)のCS担当です。 ユーザーから届いたメッセージに対する返信案を作ってください。 【返信の目的】 ・セミナーへの参加率を上げる ・個別相談の着座に誘導する ・成約につながる相談をこぼさない 【返信の流れ】 1. 相手の状況や気持ちを受け止める 2. 質問に答える 3. 次の行動(参加・予約など)を1つだけ示す 【口調】 (ディレクターの返信から抜き出した特徴を書く。例:語尾は柔らかく、絵文字は1つまで、長さは3〜5行) 【カテゴリ別の方針】 ・重要度 高:(カテゴリ名)→ 丁寧に答えて、必ず次の行動まで誘導する ・重要度 低:(カテゴリ名)→ 定型の案内を短く返す 【返信の見本】 (カテゴリごとに、ディレクターの良い返信を2〜3件) 【返信せずに人に回すもの】 ・返金、解約、クレーム ・料金や条件で、ここに書いていないこと → この場合は返信案の代わりに「要確認」と書く
STEP 05メッセージが来たら、AIが返信案を自動で出す
CRM(UTAGE)側のAPIとつないで、ユーザーからのメッセージを自動で取得します。
取得したメッセージに、STEP4のプロンプトを通して返信案を作ります。
最初は返信案をスプシに出すようにします。
いきなり送信まではつなぎません。
返信案シートの列の例
| 受信日時 | ユーザー | 届いたメッセージ | AIの返信案 | 人が直した返信 | 直しの有無 |
|---|---|---|---|---|---|
| (自動) | (自動) | (自動) | (自動) | (人が記入。直さなければ空欄) | あり/なし |
STEP 06人が確認して直す。直した内容をAIに戻す
最初は、AIの返信案を人が確認します。
OKになるまで人が書き直して、それをAIに学習させます。
学習といっても難しいことはありません。
直した返信をプロンプトの見本に足したり、直した理由をルールとして書き足したりする形です。
しかも今はAIの精度がかなり高いので、この学習期間はそんなに長くいりません。
スプシの「直しの有無」の列を見れば、直しが減ってきたかどうかが数字で分かります。
STEP 07送信まで自動にするかは、案件ごとに決める
直しがほとんどなくなったら、APIをつないでメッセージの送信まで自動化することもできます。
ここはやるかやらないか、案件によって自由です。
人が確認して送る(僕のところはこちら)
AIの返信案を人が見てから送ります。
僕のところはちょっと怖いので、一旦人が確認して送るようにしています。
送信まで自動化する
直しがほぼなくなってからにします。
やるなら、重要度の低いカテゴリ(Zoomの入り方など)から自動にすると安全です。